11月18日 にちようび 晴れ
箱がかわいいというだけで買った
配色やデザインもさることながら
紙材や使用インキから
コーティング液
金箔の種類まで
チェックするのが趣味
日本の印刷技術は絶品です
きっと世界最高峰じゃないかな?
紙も上等だし
インキもあざやかで美しい
金箔エンボスも
絶対版ズレしていないし
ましてや剥がれていることなんて
絶対にない!
2000年以降
特殊印刷の流行で
お菓子のパッケージは
みんな宝石みたいに
キラキラしているよ!
それに慣れていると
外国製品で粗い紙質や
手抜かりのある印刷モノに
ぎょっとすると同時に
ヘンに魅力を
感じてしまうのですわ
*
もう10年以上前のモノだけど
そもそもは書体がきれいだから買って
カリグラフィーの見本にしていたコレ
箱をつぶしたら
箱の底の貼り合わせから
インキ濃度チェックの
パッチが出てきた
こんなモン
ふつうは
断ち切りの外につけて
お客さんには見せないもんだよ
だって
印刷失敗しているのとか?
バレるもんねぇ
実際まじまじ眺めてみたら
スミ版濃度が高すぎて
網がつぶれているのがわかった
シアン、マゼンタ、イエローは
きれいなグラデーションに
なっているけど
明らかにスミ版だけは
80%が100%とおなじ色になっている
見えにくい?
ちょっと拡大
イエローも
80%にしてはちょっと濃いかな?
シアンとマゼンタが正常な80%です
もしかしたら
わざと濃いめで
刷ったのかもしれないけど
濃いめにしなくちゃならん状況ってのは
いろいろあるけどね
こんな裏事情が
バレバレなモンを
見えるところにつけては
イカンだろう!
と思いつつ
わたくしは
結構楽しませてもらったのです
*
そこで今回の
可愛くもおしゃれでもない
イタリアで買ったパスタの
このボロボロの箱
そもそも
色パッチがついているだけで
めずらしいですけどね
何がめずらしいかって
四色の色が
普通じゃないこと
赤版がマゼンタじゃなくて
レッド(マゼンタ+イエロー成分の特色)
黒版が黒じゃなくて
紺(シアン+マゼンタ成分の特色)
で刷ってある
こういうインクで刷ると
全体に暗い仕上がりになるけど
実際なっている
でも
それがねらいかもしれないからね
日本では
やたらキラキラしたのが
流行しているけど
(色鉛筆もそうだけど)
ヨーロッパでは
落ち着いたシックなのが
国民的感性って事実もあるからね
印刷の網はきれいにたっていて
グラデーションもきれい
印刷のコンディションは
好調ってかんじかな
でも紙目は粗いし色の白度も低い
印刷の網目も粗いから
古いタイプの印刷機なんじゃないかと
想像している
ざっくり日本印刷史でいうと
昭和60年代から
平成一ケタ代ってかんじよ
*本日の印刷物*
三井農林株式会社 紅茶パッケージ(2018日本製)
WALKERS SHORTBREAD LIMITED ビスケットパッケージ(2006英国製)
Barilla マカロニパッケージ(2018イタリア製)