略画線の見極め
そのモノが
それらしく見える
原因をつきとめる
どの線が必要で
どの線が不要か
線1本で
形は変わり
1mmの長さでも
雰囲気や見え方は
かわってくる
ガラスの最大の特徴は
透明で中が見えること
それは譲れない
大前提として
透明に見えるための
ラインを描いて
略画を作成するのは
よしとして
もっとも
ガラスの雰囲気を
醸し出している線とは
どんなものだろう?
ガラスらしく見える線を
抽出して5つ描いてみた
*
参考までにとりあえず
線を全部描いてみたのが1
試行錯誤したのが
2〜4
その結果
5を最終決定としました
そのワケわかるかな?
略画1は最初から
決定するつもりなし
ただ、ある線をめいっぱい
描いておくと
あとは消去法なので
簡単です
どこをどれだけ消すと
ガラスっぽい感じが一番でるかを
みていきます
略画1のガラスで
気になるところは2点
口部分のフタ用の巻き突起物が
輪ゴムかなにか異物が
まきつけてあるように見えることと
底の線の重なりがクドいのと
ガラスの厚みが不均衡に見えること
略画2
口部分の横線の右端を短くし
底の曲線と
左右両端の縦線の重なりを
なくしました
底はいい感じに
なりましたが
口部分は輪ゴムでは
なくなりましたけど
依然違和感はのこっていて
口の部分だけ
素材がちって見える
金属かプラスチック製の輪が
かぶさっているかんじ
略画3
口部分の横線を
さらに短くしたけど
異物感は解消されず
2よりも厚い
プラスチックのフタに
なってしまいました
底に向かう縦の線も
ためしに短くしてみたけど
違和感が増幅
線がきっちりつながりすぎると
分離してその部分が違う素材に見え
線を短くしすると
ガラスに見えにくくなると判明
略画4
全体的に
一体感がでたけど
口の部分だけ
今度は陶器のような
不透明感が発生
これは線を省きすぎた
ということなので
モチーフのガラスを見ながら
どの線を活かすか選考した結果
略画5が完成
*
毎回の漫画制作でも
たいてい同じ絵を3回
最低2回は描いて
伝えたい内容が
より伝わってくる線を
選んでいます。
ということで
本日の課題は
ガラスです
ダウンロードは
こちらから
↓
ガラス略画作成シート
*本日の課題作成見本*
1. 白い紙の上にガラス製のコップかビンを置く。
2. ガラス面の下半分に白い紙が見える位置に移動。
3. 詳細画を描く。ガラスは透けて向こう側が見えるのと、光
った部分に周囲の風景が映るのでその部分も丁寧に描く。
4. 略画2に色々な線で描いてみる。消したり、二度描きなど
はせず、失敗と思ってもそのままにして、次々と描く。
5. 一旦休憩。その場をはなれて描いたモノを忘れる。
6. 15分以上あけた後、新鮮な気持で略画2に描いた絵を眺
めて、最も雰囲気のよいものを選ぶ。おそらく描いていた
ときによいと思ったものとは違うはず。
7. ビンに鉛筆またはコップに箸を入れて略画3に描く。この
ときのビンの線は略画2で選んだパターンで制作。
来週は色彩についてです。
おたのしみに
コメント
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