無彩色は有彩色からできている
プリズムによる色分解 byニュートン(1666年)
白い光は
すべての色を含んでいる
黒い絵の具は
すべての色を含んでいる
ニュートンって
科学者じゃないの?
美術は文系なのに
こんなこともやるの?
と昔は思ったものだけど
これを押さえてこそ
画材を最大限に活用できる
画材は化学反応も起こるので
最低限は知っておきたいモンですな
*
プリズムによる
自然白色光の7色分解は
たまたまニュートンが
望遠鏡のレンズを改良のために
壁に穴を開けた暗室で
発見したものだけど
べつにプリズムのような
三角柱のガラスじゃなくても
暗室じゃなくても
普段よく目にする光景。
例えば虹
雨上がりでなくても
晴れた日の噴水の近くでは
光りの角度によって
この7色が見えたりするし
もっと言うと
CDディスクのような
光る金属板の上でも
白い全体の一部に
7色が見えたりする。
これは水滴や金属などの
白い光るものや
透明なものの表面で
光が反射で曲がった結果
自然に白い光が
7色に分解されてしまった状態
というワケで
つまり白い光は
すべての色(7色の光)を
混ぜた結果できる色
ということなのですわ。
*
そしてもうひとつ
おさえておきたいのが
光が反射せずに
吸収されてしまう場合の状態
白くないもの
光らない物体や
透明ではない物体の表面で
おこっている現象
たとえば紙にインクや
絵の具で着色している場合
赤いインクは
赤い光だけを反射して
それ以外の光を吸収しているので
赤く見える
おなじように
黄色や青いインクも
黄色は黄色い光りを
青は青い光だけを反射して
それ以外の光を吸収しているので
黄色や青に見えている
そして
すべての色を吸収すると黒く
すべての色を反射すると白く見える
ということなので
黒はすべての色を
吸収している色なので
すべての色のインクを
うまく混ぜあわせると
黒になるということですわ
ということで
このみなれた
三色混色の図のできあがり
これがちまたで言われる
赤、黄、青の三色で
すべての色を作ることができる
という仕組み
そして本日の課題は
三色混色
持っている色材のなかから
3色選んで混色して
無彩色を作ってください
ダウンロードは
こちらから
↓
混色作成シート
*本日の課題作成見本*
1. 右上に使用画材の商品名とメーカー名を記入。
2. 三色選び左のスケールにそれぞれの色でグラデーション
を作成する。0%は塗らずにそのままのこす。
3. 100%から10%をすべて塗り終わったらその右にある3つ
の円を3色重なった部分が無彩色にみえるように塗る。
4. 画材によってコピー用紙ではうまくいかない場合があり
ます。絵の具や油性マーカーで(場合によっては万年筆
も)作成する場合は厚手の紙に同じような枠を自分で描
いて塗ってください。
だんだん複雑になってきたけど
これからが
おたのしみどころですかな?
ちなみに
わたくしはこんな感じで
制作しました
↓↓↓
三原色によるマニアな混色