人工風景の夕暮れ
夕暮れ時は
刻一刻と空の色が大きく変わり
それと同時に
街の風景は特有の変化を見せる
自然の風景では
真っ赤な夕日に染まる山
うす暗がりの草原など
太陽の光ひとつによって
全ての色が一様に変化し
真っ暗闇へと沈んでいきます
だけど街並みなどの人工的風景では
太陽の光でできる色と
電灯の光でできる色や陰影が加わって
より複雑な様相になる
*
日が傾き始めても
すぐには暗くならない
街ではまだ明るいうちから
街灯が点り始め
建築物やオブジェでも
その明かりで照らされはじめます
それによって
自然の風景とは全く違う
ファンタスティックな
風景となる
面白いといえば面白いのだけれど
それらしさを意図的に出そうと思うと
結構むずかしいかもしれない
だけど
光の特質を理解していれば
なんてことなく簡単です
光のあたっているところは色形が見える
あたっていないところは暗くて見えない
これだけです
ただ太陽光と人工光の違いは
太陽光は光源がひとつだけど
人工光は複数あること
そして色も
電球の種類や装飾によって
いろんな色がある
というところでしょうか
あまり深く考えすぎず
現実の風景を観察するのが
一番てっとり早いと思いますので
時間がある時に
夕方、日が沈み始めたら
ちょっと立ち止まっって
ゆっくり風景を眺めて見てください
刻々と変わりゆく夕焼け空
暗闇に沈みゆく建物と同時に
浮かび上がってくる街灯
次々とともり始める
室内電灯など
なかなかの美しさです
ということで
本日の課題は
「夕刻の街道」です
ダウンロードは
こちらから
↓
夕刻の街道作成シート
*本日の課題作成見本*
1. 左上の空欄に使用画材の商品名とメーカー名を記入。
2. イラストを好きな色で着色してください。
ただし同じ風景が3つありますが、3つとも夕方から夜に
かけての同じ日同じ場所で同じ電灯が灯っている風景とし
て着色してください。違いは太陽の沈み加減です。