動物の柄
動物の模様は
人に例えば
お洋服の柄のようなもの
野生動物は
もちろん
服など着ていませんが
毛皮のコートを着ている
くらいに考えた方が
表現としては
つかみやすいと思います
*
例えば縞模様
縞柄の布は平面なので
このような柄いきですが
スカートにするとなると
最もシンプルな裁断のものでも
中に空間ができて縞柄はこんな風に
遠近感の法則で
手前の縞は太く
奥の縞は細く見える
さらにウエストに
ギャザーが入って
こんな風に外形とともに
縞柄も変形します
幾何学模様とは違って
馬の縞柄は
ここまで単純ではない
どころか
実は結構複雑なのですが
シマウマの縞模様も
この縞柄スカートと同じように
立体の体のラインに沿って
縞が変形しているということを
意識しているだけで
とても臨場感のある
表現になります
*
参考までに
デザイン的にデフォルメされた
シマウマのイラストを
何点か見てみましょう
どれも一見してシマウマに見える
秀逸なイラストですが
そこから受けるイメージが
それぞれにかなり違っています
体の形や
立体構造とは関係なく
縞模様が入ったイラスト
硬くてぎこちないですが
そこがデザイン的で
面白いものになっています
でも実際のシマウマとは
かなり様子が違います
1のイラストとは違って
明らかに立体的に見えるイラストです
縞柄自体に丸みがあるからですが
それ以上にその縞模様が
体のラインに沿っていることや
立体を感じされる
膨らみ感を持ったラインの
縞模様になっているからです
馬自体の外形は
1のイラストと同じくらい
本物の馬とかけ離れていますが
縞模様が立体的になっているという
たったこれだけのことでも
イラストから感じられるイメージが
かなり違って
動物としての立体感や
柔らかさなどが伝わってきます
アウトラインや
影が一切なく
縞柄だけで
表現されています
でもなぜか
立体的に見えるどころか
1や2よりも
本物のシマウマに近く見えます!
それは縞模様が
本物のシマウマに
忠実な形になっているからです
たったそれだけのことで
立体的に見えるのです
たったそれだけのことですが
そこには
遠近感による歪みまでも
しっかりと描写されている
かなりの
スゴ技イラストです
*
動物模様
たかだか
白黒ストライプ
とはいえ
なかなか
あなどれないですね
ということで
本日の課題は
「野生動物」です
ダウンロードは
こちらから
↓
野生動物作成シート
*本日の課題作成見本*
1. 左上の空欄に使用画材の商品名とメーカー名を記入。
2. 野生動物がアウトラインだけで表現されています。どん
な動物か名前が表記されていますので、その動物らしい
柄を描き入れて好きな画材で着色を完成してください。
3. 感想欄にうまくいったところ、うまくいかなかったとこ
ろなど記入してください。