漫画教室*第56回 ミニドレス

60年代ミニスカート


化学繊維とシンプルデザイン

mp1

素材とデザインの違いで
布にできるシワと
陰影の形が変化する

mp1

前回はクラシックで
複雑な盛り上げファッションでしたが
今回はそれとは対極的な
コンテンポラリーで
単純なシンプルファッションです

フリルがないどころか
ギャザーもなく

バストに1箇所
切り替えの縫い目があるので
前身頃2枚と後身頃1枚
3枚デザインなのでしょうが

シワの入り方からして
前を2枚に分けたのは
縫い目をデザインとして利用しているだけで
(バストを意識した立体裁断にはなってない)

立体としては1枚で成立する形なので
前後2枚のデザイン
と考えててよさそうですね

その証拠に
右肩から左足に向かって
大きなシワが1本入っています

さらに右肩から左腰にかけても
ボタンと切り替えで若干ゆがんでいますが
ほぼ1本のシワが入っています

このシワのでき方は
一枚布(タオルなど)を
まとったときにできる形と同じです

大変シンプルな
ミニドレスですね

これと同じデザインでも
素材によってシワや陰のでき方は
違ってきます

全く同じではありませんが
同じようなデザインで
素材が違うものを集めてみました

どのように違うか
みてみましょう

mp1

薄手のニット素材


弱い伸縮性のある布で
ほどよく体にフィットして
柔らかいシワができています

厚手のビニール素材


伸縮性が全くなく
硬いシワができています
しかもハイライトが光って
(光の反射で)真っ白です

中厚手のニット素材


強い伸縮性で
体にジャストフィット
ボディラインがしっかり見えて
シワがまったくできていません

厚手のサテン生地素材


伸縮性のない滑らかな素材で
大きなシワが入っていますが
ビニールよりはやわらかく
光の反射も控えめです

厚手のフェルト素材


フェルトもここまで厚いと
伸縮性がなく
シワが全く入りません

体にフィットさせるために
バストに切り替えが
縦にも横にも入っているます

厚手のニット素材


強い伸縮性で体にフィット
シワほとんどありません
厚手なので体のラインも
ほとんど出ておらず
まるで着ぐるみのようです

素材の違いで
かなり変わることが
わかったのではないかと思います

mp1

ということで
本日の課題は
ミニドレスの素材感です

ダウンロードは
こちらから

ミニドレスの素材感作成シート

mp1

*本日の課題作成見本*

1. 右上の空欄に使用画材の商品名とメーカー名を記入。 
2. ミニドレスを着た女性のイラストが五体(同じものが)
  ありますので、それぞれ素材感を変えて好きな色で着色
  してください。                  
3. ただし、左端の1体はボディライン(ヌード)を制作。
4. 残り4体はヌードの立体感を頭において、足元の表示素
  材の服だとしたらどんなシワや陰が出るか想像しながら
  制作してください。                

mp1

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です