漫画教室*第15回 配色技法1 ドミナント


色相によるドミナント

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PCCS(日本色彩研究所)より

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とうとう今回より
おまちかねの
配色デザイン技法です

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デザインとは設計
美しさとは調和です。

混沌とした
無制限にある色を
必要に応じ

ある規則をもたせて
設計することが
配色デザインです。

今回はそのなかでも
もっとも簡単に
美しく調和のとれる
配色パターン

ドミナントカラー配色です

ドミナントカラー
Dominant Color
(主調色)

ドミナントとは
「優勢な」とか「支配的な」
という意味で

ドミナントカラーとは
色や質感などに
共通な条件を与えることで
全体的に統一感を与えることです。

多色配色で
統一感やなじみ感をだすときに
つかわれる手法です。

自然の情景でみられる場合だと
夕焼けの風景はオレンジ色の光で
全体がおおわれているので
全体がオレンジがかって見えるとか

靄のかかった冬景色などは
全体に灰みがかって見えるとか

そいう効果を
ドミナント効果といいます。

どちらも味わいがあり
美しい色ですね。

今回は
色相によるドミナントと
トーンによるドミナントを
ご紹介します。

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ドミナントカラー配色
(色相ドミナント)

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同じ色相で
トーンの違う配色です

色立体を縦に切り
中央の無彩色ラインで
半分に切断した

等色相面から
選色した配色です

それぞれの配色が
同じ色みですが
明るさや暗さ
濁りの加減で
変化を持たせているのが

はっきりと
見て取れますね

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ドミナントトーン配色
(トーンのドミナント)

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同じトーンで
色相のちがう配色です

色立体を横に輪切り
同トーンの色相環から
選色した配色です

それぞれの配色が
色みは色々使ってありますが
明るさや濁り加減の調子は
統一されていることが
わかると思います

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実際に配色したら
こんなかんじになります

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それぞれに
バランスよく統一と変化があり
心地よい配色として
感じられるのではないでしょうか

このようにデザインとは
何気なく適当にされている
ように見えて

実のところ確実に計算された
法則に基づいて
設計されているものが多いです

特に巷で素晴らしいと
評価されているものは
黄金律に基づいています

というところで
早速この法則を使って

イラストや絵付けに限らず
手芸や工作
お洋服の組み合わせ
インテリアのコーディネートなど
色を選べるものならなんでもOK

何か作ってみてくださいね

なにかというものが
特にない
という方のために
配色シートを用意しました。

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ダウンロードは
こちらから

ドミナントカラー配色作成シート

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*本日の課題作成見本*

1. 中央の円の空欄に使用画材の商品名とメーカー名を記入。
2. 外側の円に色を塗る。                
3. 塗った円の内側にある空欄に使用画材の色名を記入。  
4. 12色以下のセットでは、ない色があります。     
  その時には混色して何色と何色を混ぜたか記入。     

k045masausa_4

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配色技法
このほかにもいろいろあります。
これから随時ご紹介しますので
おたのしみに

添削を受けたい方は
こちらのシートをプリントアウトし
色をつけて郵送
またはメールしてください。

添削サービスについては
こちらから

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