パラダイス*第86回 色鉛筆の色出し


3月25日 もくようび はれ

新しい色鉛筆を買った

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課題を添削しようとしたら
手元にない画材で作成されていた

しかも色出し課題だったので
同じ画材がないことには
添削不可能

ということで
さっそく画材屋で購入

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ファーバーカステル
一般向け文房具
油性色鉛筆36色セット
通称:赤缶

FABER-CASTELL社といえば
ドイツの有名ブランドで
老舗中の老舗

よく使う色は
一通り持っているから
手持ちにない色が使われていたら
1〜2本買おう

と思っていたところ
見たことない色番号ばかり

へんだなあ



と思ったら

違うシリーズでした!

いつも単品で
必要なときに1本買いしていて
セットがどんな缶に入っているかは
ちっとも把握していなかったのですけど

わたしが持っていたのは
緑缶というらしい

どうやら
絵描人はみんな緑缶だけど
一般的にはふつう
赤缶なのだらしい

まあ1本300円近くもする鉛筆
普通の人は買わないか

緑缶は赤缶の
およそ3倍の値段で
専門家仕様ということでした

ということで
1本も持っていなかったので
一揃い買うことに

今回の添削は
24本セットでできそうでしたが
廉価版につき
バラ売り不可とのこと

そうなると
今後のことも考えたら
もういっそのこと
全色買ってしまえと

36本セット
買っちゃいました!

そして
新しい画材を入手したら
恒例の色出し作業

紙に塗ったときに
どんな色がつくか
1本ずつ試し描き

教室画材の
初回サンプルは
コピー用紙です

というのも
ほとんどの方が課題用紙を
ダウンロード&プリントアウトして
制作するだろうと予測しているからで
実際そうなのです

できるだけ同じ条件じゃないと
同じ結果にはなりませんからね

ということで
コピー用紙に色出し開始

うっわ
すっごい粉が出る!

各社とも廉価版は
粉がいっぱい出るのですけど
これは半端ではないです

1色塗るたびに
刷毛で払いながらやりますね
そうしないと紙も手も汚れて
大変なことになりますからね

まあ、そんなことは
いつものこと

気にせずに
どんどん塗っていきましょう

色出しサンプルは
薄く塗ったときと
濃く塗ったときの違いもわかるように
半分に分けて

薄い部分は30%くらい
軽くなでるように

濃い部分は100%のイメージで
これでもかというほど
ゴリゴリこすりつけて

ゴリゴリ
ゴリゴリやりすぎて
紺色の芯が
ボキッ!

わたしなんかの
筆圧に耐えれない
ヤワな芯が骨折

これも廉価版
特に海外製にはありがちなので
ちっとも驚きません

日本製は廉価版でも
こんなことは絶対にありません
ちっともおしゃれ感はないけど
made in Japanは素晴らしい品質です

全色ぬり終わったら測色して
色番号と色名を記入して完成です

色数の割には
ピンク系が多い

まるでファンシー系の
マーカーのようなセットですね

しかもドイツ製かと思いきや
インドネシア製で
発売元はシャチハタという
なんともよくわからない商品

お子様向けには
こういう明るくて可愛らしいセットが
好まれるかもしれませんが

生徒さまは
本当にこれと同じものを
お使いなのだろうか?

そんなことは
さておき


測色結果を
チャートにすると
こんな感じです

驚いたことに
「黒」がありません

一見黒に見えますが
明度2.0の「暗い灰色」でした
こんなことは初めてです

でもこれで描くと
やわらかくて
かわいい感じに
仕上がるでしょうね

そしてここから先は
今回の課題の添削に必要な
鉛筆の選抜です

課題1の色相環は
全てビビットトーンですから
こんな感じ

色の下に
(ー)や(lt)の記号がついている色は
ビビットトーンではないけど
使えそうな色として選択しました

選抜した色を
色相環に並べると
こんな感じ

なんと
定番の2R(赤)がありません

日本製では
ありえないことですが
まあ外国製品には
ありがちなパターン

国によって
赤のイメージがかなり違うので
ここは大して驚きませんが

8Y(黄)がないのは
はじめてのケースです

一見黄色に見える
309と307は
測定結果ではそれぞれ
赤系と青系に近寄っている黄色でした

そして今回問題になっている
青系の色出しが難しいという原因

16GB(緑みの青)がない

コレはよくあるパターンで
実はこの色がある方が珍しい

専門家仕様のシリーズには
絶対にある色なのですが

一般仕様には
絶対と言っていいほど
ないのが普通

なので
全く驚きませんけど

困ったことに両隣の色が
ビビットトーンではありませんでした

これは結構重要な問題

これでは
どんなに頑張って混色しても
物理的に無理なので
それらしい色にはなりません

そしてそもそも
16GB(緑みの青)は
原色です

つまり混色で作ることが
できない色なのです

なんとも
どうしようもない
回答でした

まあそれでも
なんとか
できるだけそれらしい
色相環を作るために

混色用の鉛筆の選抜は
こんな感じです

これで鉛筆選抜完了

結構いい時間になったので
本日はこんなところで
終了しましょう

さあ次回は
色相環の制作です

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*本日の画材*
コピー用紙
ファーバーカステル 36色 油性色鉛筆
ぺんてる シャープペンシル HB 0.3
消しゴム トンボ MONO zero

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